ご挨拶

藤 洋作―会長就任ごあいさつ―

会長 藤 洋作

このたび、京都大学教育研究振興財団の第5代会長を拝命いたしました。身に余る重責ではありますが、皆様からの温かいご支援を賜りながら、しっかりと大役を果たしてまいる所存ですので、よろしくお願いいたします。

また、辻井昭雄前会長には、特例民法財団から公益財団への移行、資金運用リスクの低減による財政の健全化、助成規模の拡大と助成内容の見直しなど多くの改革にご尽力いただきました。長年にわたる多大のご功績に対し、深く敬意を表する次第でございます。 当財団は、京都大学を基盤とする教育・学術研究、国際交流、社会連携等の活動を支援するため、昭和49年の設立以来、法人企業や京都大学卒業生をはじめ多くの皆様方から寄せられた浄財をもとに、70億円を超える資金を助成させていただいております。 公益財団法人として当財団が果たすべき社会的使命は、京都大学を基盤に展開される高水準の教育・研究の推進、社会的・経済的観点からの需要が必ずしも多くない重要な学問分野の継承と発展、若手研究者の人材育成及び地域社会の活性化のための貢献活動を支援し、その成果が社会に還元されていくことにあります。

ひとりでも多くの研究者の方々に、そして、ひとつでも多くの学術研究活動に助成を行い、わが国の教育、学術、文化の発展により一層寄与するべく、透明、公平、実効ある助成事業の実施と健全な財団運営に努めてまいりますので、皆様方の格別のご理解・ご協力をお願い申し上げます。